地鎮祭
2017年5月15日 大安
天候にも恵まれ、無事に地鎮祭を執り行う事ができました。
これが終わるといよいよ着工です。
地鎮祭とは?
地鎮祭とは、土木工事を行う際や建物を建てる際に、神様に工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈る儀式のことを言います。
建物を建てる土地や、土木工事をする土地の氏神様の神主をお招きして地鎮祭をとりおこないます。お供え物をし、祝詞をあげ、お払いをして浄め、施主が初めてその土地に鍬や鋤を入れます。
もともとはその土地の氏神様を祀っている神社が地鎮祭をしていましたが、近年では氏神、産土神、鎮守の神が同一視されるようになってきており、最も近い場所にある神社に依頼することが多くなってきています。
地鎮祭の日取り
地鎮祭は慣例的には吉日を選んで行なわれることが多いようです。
地鎮祭の日取りを決める際にいわゆる「地鎮祭の吉日」とされるのは、大安、先勝(または友引)の日です。施主と施工会社で相談の上、大安または先勝(または友引)の日を選び、午前中に行います。
神社への予約、飾り付け等の手配や準備は施工会社に依頼するのが一般的です。
出席するのは、施主、施工会社、工事関係者、神職です。
地鎮祭の流れ
地鎮祭の式の流れをご紹介します。
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開式の辞:地鎮祭の始まりを告げます。
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修祓の儀:参列者やお供え物をお祓いして清めます。お祓いを受けるときには軽く頭を下げましょう。
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降神の儀:神様をお迎えする儀式です。神主さんが「オオー」と発するのでその時に深く頭を下げましょう。
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献餞:神前のお酒と水が入っている器の蓋を取って、神様にお供え物をします。
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祝詞奏上:神様に工事の安全や家の繁栄を祈願します。
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清祓い:敷地のお祓いをするために中央と四隅に紙や麻、米、塩を混ぜたもの(切麻)を神主さんがまいて土地を清めます。
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地鎮の儀:盛砂に施主や施工業者が鎌、鍬、鋤を入れる儀式です。設計者が鎌で草を刈り、施主が鍬で盛砂を三回起こして最後に施工業者が鋤で土をならしていきます。
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玉串奉奠:榊に紙垂を付けたもの(玉串)を神前に捧げて、拝礼をします。玉串は時計回りに回して根本を神前に向けてお供えします。それから2礼2拍手1礼をします。
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撤饌:お酒と水の入った器に蓋をして、神様へのお供え物をお下げします。
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昇神の儀:神様にが帰るための儀式です。神主さんが「オオー」と発するので深く頭を下げましょう。
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閉式の辞:地鎮祭の終わりを告げます。
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神酒拝戴(しんしゅはいたい):神様にお供えしたお酒を頂きます。
これが地鎮祭の流れになります。
玉串の捧げ方や鍬の入れ方は神主さんが事前に説明してくれます。
地鎮祭自体の時間はだいたい30分程度です。
施主が準備するもの
お供え物
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清酒(一升=1.8リットル):のし紙をつけてもらうのを忘れずに。地鎮祭用で使うと酒屋に説明すればお祝いの、のし紙をつけてもらえます。
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お米(一合=約150g):洗米を用意しましょう。前日にお米をきれいに洗って良く水を切り、一晩乾かしておきます。
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塩(一合):お供え物以外に敷地を清めるのに使います。
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水(一合=180cc)
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海の幸:魚、昆布、するめなど(魚は尾と頭が付いたものを用意します。めでたい鯛が一般的ですが、他の魚でも大丈夫です。)
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山の幸:果物を用意します。(りんごやオレンジ、季節のものなど)
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野菜:トマトやナス、キュウリなど地面の上にできるものと大根やイモなどの地面の下にできるものをそれぞれ用意します。
基本的にはお供え物は施主が用意する場合が多いですが、神社のほうで用意してもらう場合もあるのでその時は「御供物料」をお渡ししましょう。
初穂料やお車代
その他に当日、神主さんにお礼として「初穂料」や神主さんが車などで来た場合には「お車代」も必要になってきます。
地鎮祭は地域柄や人、場合によって行い方は様々です。
これは一般的な説明なので、地鎮祭については、その土地の氏神様をお守りしている神社に直接問い合わせてみては如何でしょうか?